粉を使い分けていつものパン作りをもっとおいしく!
パン作りの材料をそろえるとき一番悩むのが「種類の多さ」
全粒粉が健康に良いと注目されていることもあり、数多くの商品が展開されており値段もピンキリ、なにが違うのか、どれがいいのか、商品の説明を見ただけではなかなかわからないものです。
材料の違いがわかれば、自分が作りたいパンに応じて合う全粒粉を選んでさらにおいしいパンに仕上げることもできるようになります。
この記事では、小麦粉の特徴や扱いやすさの違い、食感や向いているパンの種類などを比較し、おすすめの国産全粒粉を4つ紹介します。
春よ恋/どんなパンでも使えるオールラウンダー
パン用の小麦粉と言ったらこれ!な品種『春よ恋』の全粒粉。
含まれているタンパク量がパン作りにピッタリで、どんなパンでもおいしく作れる品種です。
食感はもちもち、ふんわり膨らむので、ふんわり感が重要な『食パン』やもっちり感がたまらない『ベーグル』を作るときに特におすすめです。
ただししっかりこねてグルテンを繋げることでもっちりふっくらになるので、しっかりこねる製法のパンレシピで使うようにしたい全粒粉です。
ゆめちから/食パン向きでボリュームアップにも使える
強力粉の中でも特にタンパク量が多い『最強力粉』
最強力粉はメインで使う以外にも、他の粉に配合してボリュームアップする補助的な役割としても活躍します。
ゆめちからは国産の小麦の中でも味が濃い品種で、パンそのままの風味・味を楽しめる食パンを作るのに向いています。
対して、水が少ないとゴワゴワ感が出てしまうので、ハード系のパンにはあまり向かない品種です。
もっちりボリューミーに仕上げたいパンに使うのがおすすめ。
キタノカオリ/どんな製法・パンにも合う
もちもちでボリュームが命な食パンからハード系のパンまで、なんでもおいしく作れる品種。
こねる製法、こねない製法どちらで作ってもおいしくできるのも嬉しいポイント。
グルテンが繋がるのも早くこねる工程が短く済むので、パン作り初心者でも扱いやすくておすすめ。
他の品種に比べて価格がお高めですが、パン作りが初めての方やこねない製法にチャレンジしたい方など、失敗したくない!というここぞというときに使う用に重宝します。
きたほなみ/熟成でおいしくなる中級者向けの品種
じっくり熟成させることでおいしさを引き出すことでポテンシャルを発揮する品種。
湯種にして他の品種の粉とブレンドして使うことが多いので、小麦粉のブレンドなどの知識がある中級者向けの全粒粉です。
水を入れすぎると柔らかくなりすぎ扱いづらくなるため、きたほなみの粉メインでパンを作るならバゲットなどのハード系パンがおすすめ。
他の強力粉と違って薄力粉としても使いまわせるので、お菓子作りでも活躍する優れもの。
熟成すると甘みが強まるので、冷蔵庫で寝かせる系の生地やクッキーづくりにも向いています。