米粉とグルテン/小麦アレルギー、小麦粉のパンとグルテンフリー

目次

米粉とグルテン/小麦アレルギーでも食べられる

小麦は食物における5大アレルゲンの一つ

近年、食物アレルギーを持つ人は増加傾向にあると言われていますが、小麦もアレルゲンの一つであることは広く知られています。
割合の多い順に、鶏卵、牛乳、小麦、ピーナッツ、果実類が5大アレルゲンと呼ばれています。

小麦アレルギーを起こす要因は、小麦に含まれるタンパク質の一種であるグルテンと言われています。
そのため、グルテンフリーの米粉は小麦アレルギーを持つ人にも最適な食品と言えます。

小麦粉が含まれる米粉もある

食生活が多様化したことによって、主食にパンや麺類を食べることも多くなりました。
小麦アレルギーを持つ人にとっては食べる物が限られてしまいます。

最近では米粉や米粉パンも一般的にスーパーで手に入るようになりましたが、中には小麦粉が入っている物もあるので注意が必要です。

市販の米粉や米粉パンには、膨らみを良くするために小麦粉が使われている場合があるからです。

米粉で代用できるメニューは意外と多い

小麦粉の代わりに米粉を使ったレシピはパンやスイーツに限りません。
ピザ生地や餃子の皮、天ぷらの生地やうどんなども米粉で作ることが出来るのです。

小麦粉の代わりとして米粉で作ることの出来るメニューは意外とたくさんあるのです。

米粉とグルテン/小麦粉より身体に良い影響もある

米粉が身体に与える良い点

米粉はお米の持つ栄養価はそのままに、ご飯とは別の食べ方が出来ることも魅力の一つです。
米粉はタンパク質の栄養価を表すアミノ酸スコアが小麦粉を上回っています。
そのため、小麦粉に比べて栄養価の優れた食品と言えます。

また、小麦粉よりも油を吸収しにくいというメリットもあります。
そのため揚げ物の衣に使うとサクサク感が増し、ヘルシーな仕上がりになります。
小麦アレルギーのある人だけでなく、ダイエットを気にする人にとっても米粉はお勧めだと言えるでしょう。

米粉製品で小麦アレルギーを発症

グルテンフリーで人気のある米粉ですが、中には敢えてグルテンや小麦粉が配合された米粉も販売されています。
お菓子やパン作り用に、膨らみや柔らかい食感を出すためにグルテンが配合されている場合もあるのです。

また、米粉100%のパンを食べて小麦アレルギーを発症した事例もあります。
なぜなら、同じ作業場で小麦を使った商品が作られている場合、小麦が混入してしまう可能性があるからです。

そのため小麦アレルギーを持つ人は、商品の表示に『製造工場では小麦を含む商品を生産しています』とある場合は注意が必要です。

米粉とグルテン/グルテンフリーの米粉パンに注目

米粉パンが人気です

食生活の多様化で主食にパンを食べることも多くなり、米粉パンの人気も高まっています。

パン売り場では大手メーカーから発売された米粉パンが並んでいます。
米粉が手軽に購入できるようになり、米粉パンを手作りする人も増えました。

グルテンが身体の不調の原因になっていると話題になったこともあり、グルテンフリーという言葉もよく聞かれるようになりました。
そのため小麦アレルギーの人だけでなく、体の調子を整えるためにグルテンフリーの食生活を送るようになった人も多いのです。

米粉パン作りは難しい?

グルテンフリーで注目される米粉パンですが、小麦粉で作ったパンに比べて硬くなりやすいという性質があります。
パンをふっくら仕上げるグルテンが含まれていないせいで膨らみが悪く、硬いパンに仕上がりやすいのです。

しかし最近では、米粉パン用に開発された米粉も販売されています。
米粉パン用に販売されている米粉は、グルテンが含まれていなくてもしっかり膨らむという特徴があります。

そのためおうちで米粉パンを作る場合は、そういった米粉を選ぶことで膨らまない、硬いという失敗を起こしにくいと言われています。

米粉とグルテン/米粉は小麦の代わりにもなる

米粉が小麦粉の代わりになる

最近では、小麦粉の代わりに米粉を使ったレシピも多く作られるようになりました。
今まで当たり前のように使っていた小麦粉を米粉に置き換えるだけで、手軽にグルテンフリーのお菓子や料理を作ることが出来るようになったのです。

米粉パンや米粉スイーツに限らず、ピザ生地や揚げ物の衣に米粉を使うとヘルシーに仕上げることが出来ます。
製粉技術の向上により、よりきめの細かい米粉が作られるようになったことで、米粉の利用範囲は大幅に広がったと言えるでしょう。

小麦粉より扱いやすい米粉

米粉の人気の一つに、小麦粉よりも扱いやすいという理由があります。
なぜなら、米粉は小麦粉に比べてダマになりにくいという性質があるからです。

そのため、お菓子作りの際に粉をふるう手間が省けるのです。
他にも、米粉には水に溶けやすいという性質があるので、料理に使ってもべたべたしにくく、さっと流せて後片付けが楽になります。

米粉で安心のグルテンフリー生活

米粉を使うことによって、小麦アレルギーの人でも安心して食べられるレシピが増えました。
しかもヘルシーで身体に良いとなればいいことづくしですね。
米粉は近年の健康ブームに適した食品と言えるでしょう。

小麦グルテンなしの米粉で、パン完成

小麦グルテンなしの米粉で、パン完成の画像(引用:cookpad)
引用:cookpad

米粉100%で焼けるグルテンフリーの米粉パン。
炊飯器で焼けるのでホームベーカリーがなくても手軽に家で米粉パンが作れるレシピです。

出来上がりはフランスパンなどのハード系パンのような食感で食べ応えも抜群です。

詳しいレシピを見る(cookpad)

米粉のクレープ/グルテンなし❤アメリカ発

米粉のクレープ/グルテンなし❤アメリカ発の画像(引用:cookpad)
引用:cookpad

クレープ生地も米粉100%のグルテンフリーで作れちゃいます。
フランス本場のレシピを米粉に置き替えて作る、本格レシピです。

米粉のもちもちとした食感で、いつもとは一味違うクレープが楽しめます。

詳しいレシピを見る(cookpad)

米粉とグルテン/レシピはグルテンの有無にも注目

米粉は全てグルテンフリーなの?

販売されている米粉が全てグルテンフリーなのかというと、そうではありません。
グルテンフリーのものとグルテン入りのものがあるので、購入する際には注意が必要です。

米粉にはグルテンが含まれていないので、小麦粉で作るパンに比べて膨らみにくいという難点があります。
それを改善するために、グルテンがミックスされた米粉が販売されています。
それを使えばケーキやパンが膨らみやすくモチモチとした食感を出すことが出来るのです。

逆に、グルテンフリーの米粉を焼き菓子などに使用すると、サクサク、ホロホロとした軽い食感が生まれます。
そのためレシピによってグルテン入りかグルテンフリーかを使い分けることも、美味しいお菓子作りのためには欠かせません。

お料理にも合う米粉

米粉はほんのりお米の風味も感じられ、くせのない味わいでどんな料理にも合わせやすいのが良いところです。
元々がお米なので、和風の味付けにもしっかりマッチします。

片栗粉の代わりにとろみづけなどにも使うことが出来ます。
米粉はお菓子やパンだけでなく、お料理にも使いやすい食材なのです。

ホームベーカリーで金柑入りの米粉パン

ホームベーカリーで金柑入りの米粉パンの画像(引用:cookpad)
引用:cookpad

米粉と金柑を使った、まるでオレンジピールやママレードジャムを練り込んだような爽やかな甘さのパン。

このレシピではパンを膨らませるためにグルテンパウダーを使用しています。

詳しいレシピを見る(cookpad)

米粉ワッフル

米粉ワッフルの画像(引用:cookpad)
引用:cookpad

小麦粉を使わないグルテンフリーの米粉ワッフル。
外側はサクサク、中はもちもちの米粉ならではの食感が楽しめるレシピです。

アイスやジャム、生クリームなど好きなトッピングでアレンジも楽しめます。

詳しいレシピを見る(cookpad)

米粉とグルテン/米粉の割合で仕上がりが変わる

米粉の割合で変わるパンの仕上がり

小麦粉の代わりに米粉を使うと膨らみにくいと言われていますが、それは小麦粉に含まれるグルテンが米粉には無いからです。

また、米粉パンが失敗してしまう理由の一つに、水分量の調整が難しいということが挙げられます。
米粉を作る際のお米の種類や製粉方法によって、米粉の性質も変わってくるのです。
そのため、使用する米粉の成分を毎回確認する必要があります。

米粉の割合を多めにするとどうなる?

米粉の割合を多くしてパンを焼くと、小麦粉のみで作ったパンに比べて膨らみが悪くなります。

また吸水量の高い米粉であれば水分量も多く、ずっしりと重たい食感のパンに仕上がります。
硬めの噛み応えのあるパンが好きな人には向いているかもしれません。

米粉の割合を少なくするとどうなる?

米粉の割合を少なくしてパンを作ると、ふんわりとした軽い食感に仕上がります。
普段食べ慣れた小麦粉のパンに近いため、美味しく感じることが出来るでしょう。
米粉の割合によって、これだけ仕上がりに差が出るのです。

また、米粉パンは冷めると硬くなるという性質がありますが、上手に焼くことが出来るとふわふわの食感を長く楽しむことができます。

米粉とグルテン/市販の米粉製品にはグルテンが入っているかも

グルテンが身体の不調の原因に

近年、小麦に含まれるグルテンが慢性的不調の原因の一つと考えらえています。
小麦アレルギーのような強い症状が出なくても、小麦が含まれた食品を食べると何となく調子が悪いという人が増えているのです。

慢性的な下痢や腹痛、片頭痛やお肌のトラブルなどを抱えている人が、グルテンフリーの生活を送ることで改善されたという例もあります。
なんとなく調子が優れない人は試してみる価値があるかもしれません。

米粉100%は意外と少ない

手軽に購入できるようになった米粉ですが、
全ての商品が米粉100%というわけではありません。
中にはグルテンが含まれているものもあるので、購入する際には必ず原材料をチェックする必要があります。
製菓用の米粉には仕上がりを良くするためにグルテンが含まれているものも多いのです。

米粉100%の商品を食べてアレルギーが出たという事例もあります。
米粉を扱う製造場所で小麦製品も扱っている場合、小麦が混入してしまう可能性はゼロとは言い切れないのです。

そのため、商品にはアレルギーに関する注意喚起の表示が奨励されています。
小麦アレルギーのある人は必ず商品の表示を確認した方が良いでしょう。

米粉とグルテン/ホームベーカリーなら簡単にパンが焼ける

ホームベーカリーを使えば米粉パンも楽々

小麦粉のパンより手作りするのが難しいと言われる米粉パンですが、ホームベーカリーを使用することで生地作りも簡単に出来ます。
最近のホームベーカリーには米粉パンコースが付いているものが多く販売されています。
生地作りから焼き上げまでお任せで簡単に作ることが出来る優れものです。

パン作り用の米粉にはグルテンフリーとグルテン入りのものがあります。
米粉100%のものは膨らみにくく、グルテン入りではふっくら仕上がります。

ホームベーカリーの米粉パン生地コースでは米粉の種類によって発酵過程が違ってくるので、それぞれの粉に合ったコースを選びましょう。

ホームベーカリー米粉deオリーブオイルパン

ホームベーカリー米粉deオリーブオイルパンの画像(引用:cookpad)
引用:cookpad

米粉と小麦粉をブレンドしたパンレシピ。

ホームベーカリーで捏ねから焼き上げまで一気にできるので、材料を計ってホームベーカリーに入れるだけでカンタンに完成!

詳しいレシピを見る(cookpad)

ホームベーカーリー☆米粉100%グルテンフリー食パン♡

ホームベーカーリー☆米粉100%グルテンフリー食パン♡の画像(引用:cookpad)
引用:cookpad

米粉のみ、グルテンパウダーの添加もなしのグルテンフリー食パン。
そのまま食べてももっちり、トーストしてもサクッと美味しいパンのレシピです。

「ミズホチカラ」を使えばちゃんと膨らんで失敗知らず!

詳しいレシピを見る(cookpad)

「米粉とグルテン」についてのまとめ

この記事では、米粉とグルテンについてまとめました。
米粉そのものにはグルテンは含まれていません。
米粉を使ったパンやお菓子が広く普及してきたので、小麦アレルギーで食べられなかった方も食べられる選択肢が広がってきています。

小麦を食べられる方でも、米粉の方が健康に良いという理由で小麦粉を米粉に置き替えるレシピを実践しているケースも多いようです。

しかし米粉や米粉製品=グルテンフリーではないことには注意が必要です。
グルテンはパンやお菓子を膨らませるのに必要な成分。
グルテンを含まない米粉を膨らませるためにあえてグルテンを添加したり、小麦粉とグルテンをブレンドして作ったりしている場合もあります。

米粉や米粉製品を購入する際は、米粉100%で完全グルテンフリーなのかそうでないのかをしっかりチェックしましょう。

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