米粉と小麦粉の違いと使い方/薄力粉との違いや特徴
グルテンが含まれているかいないか
米粉と小麦粉の最も大きな違いはグルテンです。
小麦粉にはグルテンが含まれています。
しかし米粉には含まれていません。
小麦アレルギーの方でも安心して食べられるのが米粉なのです。
粉なのに扱いやすい
製菓用・パン用の米粉は粒子が細かくとてもきめ細やか。
また、さらっとしていて水に溶けやすいのも特徴です。
このためダマになりにくいのがメリットです。
小麦粉は使用する前にふるっておかないとすぐにダマになってしまいます。
この手間が小麦粉のデメリットといえるでしょう。
米粉はふるう必要がなくすぐに使うことができるので便利です。
ケーキやパンなどのほか、ダマになって失敗しやすいホワイトソース作りにも米粉はおすすめです。
レシピ/簡単!米粉・ドーナツ
シンプルな材料の米粉ドーナツです。
油で揚げずにオーブンで焼くのでヘルシー!
豆乳が無ければ牛乳でもOKです。
ココアパウダーやきな粉を混ぜればアレンジも楽しめます。
レシピ/米粉のミルクプリン
卵不使用のやさしい風味のミルクプリンです。
トッピングのフルーツやソースをお好みで変えてアレンジしてみては?
米粉はダマになりにくいので、とろみをつけやすく調理しやすいです。
レシピ/米粉100%ふわふわパンケーキ
グルテンフリーの米粉パンケーキです。
小麦粉のパンケーキのようなふわふわの食感を楽しめます。
シロップ無しでも食べれますが、クリームやフルーツでデコレーションしてもいいですね。
作り置きして冷凍保存も可能です。
朝食にもピッタリ!
米粉によって食感が変わるので、何種類か試してお好みのメーカーを探してみては?
米粉と小麦粉の違い/ケーキを作り比べるとどう変わる?
小麦粉の方が膨らみやすい
米粉と小麦粉の最も大きな違いはグルテンが含まれているかどうか。
米粉にはグルテンは含まれていません。
小麦粉に含まれているグルテンには粘りや弾力を生み出す働きがあります。
小麦粉でパンやケーキを焼くと生地の温度が上がって、中の空気が膨らみます。
グルテンはガムのような粘りと弾力がありますから、伸び縮みするのが特徴です。
空気の膨らみに合わせてグルテンもしっかりと伸びるのです。
小麦粉のパンやケーキがふっくらと膨らむのは、ふくらし粉の力だけでなくグルテンの力も大きいのです。
特にシフォンケーキなどの大きく膨らませたいケーキは、小麦粉を使った方がふっくらと仕上がります。
米粉を使ってシフォンケーキを作るときに小麦粉の膨らみをイメージしていると、焼き上がりにがっかりするかもしれません。
米粉のシフォンケーキは小麦粉と比べると膨らみにくいと覚えておきましょう。
味は米粉でも変わりなく美味しいです。
米粉はしっとりもっちり、小麦粉はふんわり
グルテンが含まれているかどうかの違いが食感にも影響を及ぼします。
小麦粉と米粉は食感にも違いがあります。
小麦粉はグルテンの働きでふんわりとした食感が特徴です。
一方米粉はしっとり・もっちりとした食感が特徴です。
これは米粉の吸水性が良いことと、お米特有の粘りがあるためです。
ご飯もたくさんの水を吸収して炊きたてはピカピカに輝いています。
それと同様に、たっぷりと水分を吸った米粉はしっとりと艶やかです。
また、お米にはもっちりとした粘りがあります。
米粉を使ったケーキももちもちとした食感が生まれるのです。
シフォンケーキは小麦粉の方が膨らみやすいと説明しました。
ですが、米粉でもシフォンケーキやパウンドケーキをおいしく作ることができます。
近年は米粉の製造技術が飛躍的に向上しました。
また、パンや洋菓子に適したお米の品種も開発されています。
小麦粉のケーキの方が日保ちする
小麦粉のケーキと比べると、米粉のケーキは美味しく食べられる期間が短めです。
冷えたお米は乾燥して硬くなってしまうという性質があるからです。
ご飯も炊きたてはふっくらと柔らかです。
でも、ご飯を冷蔵庫で保存すると硬くパサパサした食感になります。
これと同じ現象が米粉のケーキにも起こるのです。
米粉ケーキを長持ちさせるためには冷凍保存がおすすめです。
冷蔵庫で保存するとどうしても硬くなってしまいます。
でも冷凍保存しておけば、いつでも焼きたてのおいしさが楽しめます。
レシピ/簡単米粉のパウンドケーキ
混ぜて焼くだけ!
米粉で作る簡単パウンドケーキです。
表面はサクッと、中はモチモチの食感。
生地を混ぜる段階でにんじん・りんご・オレンジの皮をすりおろしたり、フルーツをそのまま乗せて焼けばアレンジも自在です。
レシピ/米粉のシフォンケーキ
レシピ/初心者さん向き*米粉スポンジケーキ♪
初心者さんも失敗しにくく簡単に作れる米粉のスポンジケーキです。
仕上げのシロップが必要無いのもヘルシーですね。
小麦粉を使わずにふわふわになります!
卵の数に応じて材料や焼き時間を調整出来ます。
米粉と小麦粉の違い/クッキーを米粉で作ってもおいしい
小麦粉と米粉の食感の違いを楽しもう!
米粉と小麦粉の最も大きな違いはグルテンを含んでいるかどうかです。
グルテンは水と混ぜると粘りと弾力を生み出す性質があります。
ガムのように伸び縮みするのがグルテンの性質です。
これに対して米は水を加えると糊のような粘りが出るのが特徴です。
水を加えて捏ねても小麦粉のように伸びたり縮んだりしません。
この違いが食感の違いとなります。
比較すると米粉の方がもちもちした食感です。
またクッキーなどは米粉の方がサクサク&ホロホロ感が強く感じられます。
米粉のサクサク&ホロホロの食感はクッキーに最適といえるでしょう。
米粉と小麦粉のどちらが使いやすいの?
小麦粉は他の材料と合わせても馴染みやすいのが特徴です。
これもグルテンの働きです。
グルテンが他の材料もしっかりと抱き込んで一つにまとめてくれます。
一方、米粉はグルテンが含まれていません。
他の材料をつなぎ止める成分が含まれていないので、小麦粉に比べてまとまりにくいのです。
米粉は小麦粉よりまとまりにくい
米粉でクッキーを作るときに小麦粉と同じ材料配分で作ると、うまくまとまらないことが多いようです。
まとまりにくいなと感じたら、バターや植物油の量をほんの少しだけ増やしてみてください。
ただ、米粉のクッキーは小麦粉よりサクサクとした食感に仕上げやすくなります。
少々まとまりにくくてもサクサクの食感に仕上がります。
それほど気にする必要はないでしょう。
米粉の方が扱いやすい
製菓用の米粉と薄力粉を比べると、米粉の方がきめ細かくサラサラとした質感です。
このため小麦粉のようにダマになりません。
小麦粉はふるいに掛けないとダマになりやすいので、その分手間がかかります。
でも米粉は振るわずにそのまま使えます。
手軽で使いやすいのも米粉の特徴です。
また、水に溶けやすいのも米粉の特徴といえます。
後片付けも水を掛ければさっと流れ落ちるので小麦粉に比べると手軽です。
レシピ/優しい甘さ*米粉クッキー
米粉でサクサク感がアップ!
優しい甘さで食べごたえもあって、ついつい手が伸びてしまいそう。
砂糖やバターの量で甘さが調整可能です。
生地の感触を耳たぶくらいにするために、米粉や牛乳で調整してみて下さい。
レシピ/簡単*米粉クッキー*型抜きしやすい♪
米粉100%でもボロボロにならず、型抜きしやすいクッキーです。
お子様と一緒に楽しく作れそうですね。
生地にココアパウダーや紅茶などを入れて味のアレンジもしやすいです。
ナッツやチョコチップでトッピングもしてみては?
米粉と小麦粉の違い/栄養成分を比較
100グラム当たりの米粉と小麦粉の栄養分
100グラム当たりのカロリーは米粉は356kcal、小麦粉は349kcalです。
米粉の方がカロリーはやや高めとなっています。
基本的な栄養構成は、米粉は水分が11.1g、たんぱく質が6.0g、脂質が0.7g、炭水化物が81.9gです。
小麦粉(薄力粉)は水分が14.0g、たんぱく質が8.3g、脂質が1.5g、炭水化物が75.8gです。
米粉の方が炭水化物の量が多いことがわかります。
これに対して小麦粉は水分、タンパク質、脂質が米粉に比べると多めです。
米粉はパンにすると低カロリー
米粉の方がカロリーが高いのは米粉の水分含有量が少ないことが理由です。
その一方で、米粉は水分の吸収率が小麦粉よりも高いのも特徴です。
パンにすると米粉の方が水分をたくさん吸収して質量が大きくなります。
このため米粉パンの方がカロリーが低くなるのです。
たんぱく質の含有量は小麦粉の方が多めとなっています。
ですが、たんぱく質の内容をみると米粉の方が必須アミノ酸が豊富で優秀なのです。
米粉は良質なたんぱく質が摂れる
たんぱく質の優秀さを示す「アミノ酸スコア」という指標があります。
スコアが60点以上であれば良質なたんぱく質といわれています。
米粉はアミノ酸スコアが65点と高得点。
これに対して小麦粉(薄力粉)は44点となっており、かなり低いことがわかります。
良質なたんぱく質という点で選ぶなら米粉がおすすめです。
米粉と小麦粉の違い/パン作りの工程が大きく変わる
小麦粉パンは捏ねの工程が重要
小麦粉と米粉は同じ穀類ですが性質が異なります。
小麦粉と米粉の大きな違いはグルテンを含んでいるかどうかです。
小麦粉はグルテンを含んでいます。
グルテンはたんぱく質の一種で、小麦粉に水を加えて捏ねることで作り出されます。
小麦粉をこねていると弾力や粘りが出てきます。
これがグルテンの作用です。
グルテンはパンのおいしさの要素である、ふんわりとした弾力を作り出す重要な働きがあるのです。
このため小麦粉のパンは生地をしっかりと捏ねて作る必要があります。
米粉パンは捏ねる必要がない
これに対して米粉にはグルテンが含まれていません。
水を加えて混ぜ合わせてもさらっとした質感です。
いくら捏ねても、小麦粉のような弾力は生まれません。
米粉パンは捏ねる工程が不要なのです。
また、仕込み水の温度も異なります。
米粉の場合、仕込み水の温度が高いときめが粗くなりやすいのです。
米粉パンの仕込み水の温度は、小麦粉よりもやや低めの方がしっとりなめらかな口当たりになります。
米粉の方が発酵時間は短め
米粉と小麦粉では生地を発酵させる時間も異なります。
生地を寝かせて発酵させる作業はパン作りで欠かせないプロセスです。
小麦粉のパンは1次発酵と2次発酵の2回に分けて、じっくりと時間をかけて発酵させます。
米粉はグルテンがないので生地に粘りが出ません。
このため生地の中の空気が逃げやすいのです。
ふっくらと仕上げるためには、膨らんだ空気を逃がさないように発酵時間を短くする必要があります。
従って発酵は1度だけ。
短時間でパン作りが実現します。
レシピ/朝食に♪米粉と豆腐のモチモチパン♡
朝食におすすめ!
小麦粉不使用で、米粉と豆腐を使ったパンです。
ほんのりとした甘さと、モチモチの食感がたまらない。
食べごたえもありそうですね。
捏ねたり発酵させたりする工程は無く、初心者さんも簡単に作れます。
レシピ/1時間で!グルテンフリーの簡単米粉パン
小麦粉も牛乳も使わないアレルギー対応&グルテンフリーの米粉パンレシピ。
冷めてもふわふわでおいしい、冷凍保存もOKなのでたくさん作り置きしておくのもオススメです。
「米粉と小麦粉の違い」についてまとめ
この記事では米粉と小麦粉の違いについて詳しくまとめました。
大きな違いは「グルテンが含まれているかどうか」で、このグルテンの有無によってそれぞれ食感も大きく変わってきます。
グルテンは生地を膨らませる働きがあり、パンなどのふんわりした食感を生み出します。
対して米粉は水分を吸収しやすいので、もっちりしっとりした食感が特徴です。
本来、米粉でパンやスポンジケーキを作ろうとすると、グルテンの働きがなく膨らみにくくなってしまいます。
ですが最近ではパンや製菓向けの米粉が出るなど、小麦粉の代わりに使いやすい米粉も登場しています。
また米粉はサクサクとした食感になる特徴もあるので、クッキーをはじめとしたお菓子にも向いています。
米粉を使ったお菓子やパンにぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。