グルテンフリーの効果/米粉に置き換えたときのメリット
小麦は体を冷やす?
小麦を含む加工食品は体を冷やす原因になると言われています。
なぜなら小麦は体内で分解されにくく代謝を下げてしまうからです。
代謝が下がると栄養素の吸収も悪くなってしまいます。
それに比べて米粉はお米そのものなのでエネルギー代謝が良く、小麦に比べて体を冷やすことはありません。
また米粉に含まれるタンパク質のアミノ酸スコアは小麦粉よりも高く、栄養価に優れている食品であるとも言えます。
こういった理由から、米粉は小麦粉よりも健康に良く栄養価も優れていると言われて人気が出ているのです。
グルテンフリーの食生活を送る人は健康のため、ダイエットのために、色々なメリットを考えて実践している人が多いです。
もちもち食感で満足度アップ
米粉で作るパンは小麦で作るパンに比べてしっかりとした生地となり、噛み応えがあります。
グルテンが含まれていないため小麦で作るパンに比べて少し膨らみにくく、硬くなりやすいからです。
そのため自然と咀嚼回数が多くなります。
しっかりと噛むことで満腹感が得られるため、ドカ食いを抑え少しの量で満足することができるとも言われています。
これが米粉パンがダイエットにも向いていると言われる理由の一つです。
グルテンフリーの効果/小麦やグルテンを抜いても意味ない?
グルテンフリーは誰でも効果ある?
グルテンフリーの食生活は誰にでも合うとは言い切れません。
なぜならグルテンによる体調不良がある人でないと効果を感じにくいからです。
例えば、原因不明の体調不良に悩まされていた人がグルテンフリー生活を始めて体調が良くなれば、継続していくことができるでしょう。
しかしグルテンに拒否反応を示さない人がグルテンフリーを実践してみたところで、効果を感じることは少ないのです。
グルテンを抜くだけではダイエットにならない?
グルテンを抜くだけではダイエットの効果はありません。
なぜなら、グルテンが含まれていなくても高カロリーで糖質が多く含まれている食品はたくさんあるからです。
グルテンフリーと同時に糖質制限も行う場合はなるべくおかず中心の食生活にする必要があります。
グルテンフリーは目的を持って実践
原因不明の体調不良を改善したい、ダイエットをしたいなど、グルテンフリーを実践するならしっかり目的を持って取り組む必要があります。
自分の体調不良の原因がグルテンを抜くことによって改善された場合は、グルテン不耐症の可能性があります。
体調が改善されたのであればそのままグルテンフリーを継続してください。
ダイエット目的であれば、小麦が含まれている高カロリーな食生活を見直すことで自然とダイエットに繋がっていくでしょう。
まずは自分の体質を知るために和食中心の食生活を1〜2週間続けてみることをおすすめします。
グルテンフリーの効果/肌がきれいになる効果が見込める?
グルテンが肌荒れの原因になる?
原因不明の肌荒れに悩んでいた人がグルテンフリーの食生活を送ることによって改善されたという例もあります。
ではグルテンはお肌に悪いのでしょうか?
グルテン自体がお肌に悪いという根拠はありません。
しかしグルテン不耐症の人は、グルテンを摂取すると腸内環境が悪くなるとも言われています。
グルテンが小腸の壁に悪影響を与え栄養素の吸収を妨げてしまうからです。
しっかりと栄養が吸収されないことが肌荒れに繋がっているとも言われています。
肌荒れ改善の要因として考えられること
グルテンフリー生活を送ることで体調や肌荒れが改善したという人は、グルテン不耐症の可能性があります。
肌荒れが治った要因としては、グルテンを抜くことで腸内環境が良くなり栄養がしっかり吸収されるようになったことも挙げられます。
グルテンフリーの食生活を送るにあたり、自分の食生活をしっかり見直すようになったことも良い影響を与えていると言えるでしょう。
自分の食べる物を自分でしっかり見極めて選ぶことで自炊する機会も増えます。
また外食を控えて高カロリーな食べ物を控えることも、肌荒れ改善の要因になっていることでしょう。
グルテンフリーの効果/ニキビができにくくなるって本当?
グルテンがニキビの原因に!?
グルテンが肌荒れやニキビの原因になるのでしょうか。
そもそもグルテンが肌荒れを引き起こすという根拠はありません。
しかし、グルテンフリーの食生活を送ることで肌荒れやニキビが改善されたという人は多いです。
グルテン不耐症の人はグルテンを抜くことによって腸内環境が改善されます。
栄養素の吸収が良くなることで肌荒れやニキビが改善される場合もあります。
そうでない人は高カロリーで糖質や脂質の多いパンやお菓子を控えることによって、肌荒れやニキビが改善される場合があります。
小麦粉を米粉に置き換えて肌荒れ改善
小麦製品は血糖値が急に上昇しやすいと言われています。
血糖値が急激に上がることによってインスリンの分泌が盛んになります。
インスリンが分泌されると男性ホルモンが増えます。
男性ホルモンが増えることでニキビが出来やすくなるのです。
米粉は小麦粉に比べて血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
そのため小麦粉を米粉に置き換えることで、肌荒れも改善する可能性があるでしょう。
グルテンフリーは無理なく適度に
体質改善や肌荒れ防止のためにグルテンフリー生活を始めても、あまりに神経質になりすぎると余計にストレスが溜まってしまいます。
ストレスもニキビの原因の一つです。
グルテンの含まれている食品は身近にたくさんあり、それを全部外せば食べる物も限定されてしまいます。
神経質になりすぎるあまりかえって逆効果になってはいけません。
あくまでバランスの良い食事が前提で、グルテンをただ抜くだけではニキビは改善しません。
自分に合った方法でほどほどに進めていきましょう。
グルテンフリーの効果/子供はアレルギーを発症しやすい
グルテンが子どもに与える影響
近年食物アレルギーを持つ子どもが増えているとも言われています。
様々な食物アレルギーがありますが小麦に含まれるグルテンもその一種です。
グルテンは消化しづらいタンパク質の一種だと言われています。
子どもの間は消化器官が未発達なため、余計にグルテンを消化しづらく消化不良やアトピーなどの肌荒れを引き起こす要因になっています。
原因不明の消化不良や肌荒れがある
子どもの原因不明の下痢や便秘、アトピーに悩む保護者は多いです。
血液検査などではっきりとアレルギーの原因がわかる場合もあります。
はっきりと小麦アレルギーと判明した場合は一切の小麦製品を絶つ必要があります。
しかしそうでなければどうすれば良いか悩んでしまいます。
そんな場合はまずは食生活を見直してみましょう。
子供が便秘がちだったり下痢だったりお腹の調子が悪いときは、グルテンフリー生活を実践してみると効果がある場合もあります。
完璧じゃなくてもいい
はっきりと小麦アレルギーが出ている場合を除き、グルテンフリー生活は完璧でなくても良いでしょう。
小麦製品には食物繊維などの栄養素も多く含まれています。
グルテンフリー生活を送ることにより、そういった必要な栄養が減少してしまう場合もあります。
身近な食品に小麦製品は多くあります。
それらを完璧に除去することは困難です。
食べたいものを我慢し過ぎるとストレスにもなってしまいます。
体調を見ながらグルテンフリー生活を実践し、抜けてしまう栄養素は他の食品から摂取するよう心掛けましょう。
グルテンフリーの効果/アトピーの原因はグルテン?
グルテンで引き起こされるアトピー性皮膚炎
小麦アレルギーのある人は、小麦製品を摂取してすぐにアレルギー症状が出る場合と、遅れてアレルギー症状が表れる場合があります。
急激なアレルギーを起こす人は小麦製品の一切を断つ必要がありますが、遅れて症状が出る人は原因の特定が難しいことが多いです。
小麦に含まれるグルテンを摂取して起こるグルテン不耐症やグルテン過敏症は、遅れてアレルギー症状が出てきます。
グルテンを分解する酵素が足りないために小腸に炎症が起こり栄養素の吸収が阻害されてしまうのです。
その結果消化不良やアトピーといった症状が出てしまう場合があります。
グルテンフリーの実践は2週間を目安に
原因がはっきりしない消化不良やアトピーなどの症状が続く場合は、一度グルテンフリー生活を試してみましょう。
私たちが食べている身近な物の中に小麦製品は多くあります。
そのためグルテンを含む全ての食品を断つことは難しいですが、まずは主食を変えてみるなど、できることか始めましょう。
腸内環境は2週間で入れ替わると言われています。
そのため、今までの食生活の見直しを行いまずは2週間のグルテンフリー生活を実践してみてください。
2週間後、今まで悩まされていた下痢や便秘などの消化不良や原因不明のアトピーが改善される傾向があれば、グルテン不耐症の可能性が高いです。
ただしアトピーの原因は一つだけではありません。
様々な角度からアトピーの原因を探っていく必要があるでしょう。
グルテンフリーの効果についてまとめ
ダイエットや美容にも良いと話題になっているグルテンフリー。
この記事ではグルテンフリーの効果についてまとめました。
グルテンフリーの効果は様々ですが、グルテンフリーそのものにダイエット効果や美容効果があるわけではありません。
グルテン=小麦粉を摂らない生活をすることで、高カロリー・高脂質な食事やお菓子が自然と控えられます。
その結果、ダイエットやニキビの改善などに繋がります。
またグルテンを断つことで、実はグルテンが体質に合っていなくて不調が起きていたことに気付けるケースもあります。
もしグルテンフリーを実践して体調やお肌の調子が良くなったと感じたら、グルテン不耐症の可能性があります。
自分の体質がわからないという方は、まずは腸内環境が入れ替わるといわれる2週間のグルテンフリー生活にチャレンジしてみるのがおすすめです。